【Chair】食事に集中できるDIY椅子を製作

Wood DIY is the origin of my engineering.   ムスメの椅子をつくりました。 普段は膝の上に座らせてご飯を食べさせていたのですが、食事に集中させるためにはちゃんと椅子に座って食べることが大切だと先日の保育園で痛感したので、椅子さがしをはじめました。巷にはいろんな椅子があってなかなか決められないので、いっそのこと作ってしまえと。そのほうがリーズナブルですしね。   使ったのはSPF材。SPF材とはスプルス(えぞ松)、パイン(松)、ファー(樅)の北米産針葉樹の頭文字をつないでつけられた名前だそうです。白く清潔感のある色調でもちろん木目もきれいに入っています。触った感じはやや柔らかそうですが、裏を返せば加工しやすいということ。t19mm×235mm×1820mmで1000円そこそこというお値段もDIYには手を出しやすいちょうどいい素材です。 このホームページを参考にして設計したサイズに、木材を購入したホームセンターで切ってもらいました。http://mechanical.blog.eonet.jp/diy/kids-chair-16043001.html   SPF材の角はもともと丸くなっていましたので、ホームセンターでカットした断面にだけペーパーをかけて、角の面とりをしました。突合せになって積極的に触れない角は簡単に角を落とすだけ。一方で最終的に手に触れる角は大きなRになるように入念にペーパーをかけました。楽ではない作業なのでやわらかくて加工しやすいSPF材でよかったと思った瞬間です。   木の節が出ていました。こういうのは既製品にはないDIYの証です。   とりあえず仮組です。基本的な構造はHの字に組まれた側面板2枚と座面板の組み合わせで、背板が座面板付け根の構造材を兼ねています。上下に背板があるのは、成長に合わせて高さの違う座面を使い分けられるようにするためです。 しかしここで背板の高さが側面板を超えていること(設計ミス)に気づきます。普通の椅子なら背板は側面板より高くても何ら問題はないのですが、この椅子は上下ひっくり返しても使えるというコンセプトなので、背板が側面板から出っ張ってしまうのは、椅子が安定しなくなる致命的な設計ミス。よくばって背板に機能を持たせすぎたのが原因でした。①背もたれとしての機能、②座面付け根の構造材としての機能、そして③座面が落ちてきたときのストッパーとしてのフェイルセーフ、を考えており、③の機能は参考にした図面にはないオリジナルなもの。そのため参考にした図面より大きくした背板に設計変更したときの数字が大きすぎたようです。ここぞとばかりに「お仕事なんでしたっけ」と揶揄する文系のツマ。 ということで、もう一度お店にカットのお願いしに行ってきました。   再び仮組したら、木工ボンドでとめて、いざネジで固定します。座面が落ちたりしないように、釘よりも強度のでると言われている、十分にねじ込み長さのあるコーススレッドスクリューを選択しました。長いので木材が割れないように、念のため下穴をあけています。   コーススレッドネジを両側から4本ずつねじ込んで座面を側面板に固定しました。座面付け根の曲げに対しては、背板が断面二次モーメントを増して強度を保証してくれます。 まずは大人で強度試験。びくともしません。すばらしい!   そして、晴れてムスメ殿に納入させていただきました。どっかりと座面板と背板に体重を預け、側面板で腕を休めて、ムスメ専用の椅子にご満悦なムスメ。無事、検収にも合格をいただけたようです。   肝心の食事は、、、おどろくほど落ち着いて食べるようになりました。側面板の高いものにしたのが功を奏してか、ふらっとした出歩きがなくなり、食事の時間に集中できるようになりました。座面は低いほうの向きでちょうどよさそうです。大きくなったら上下逆にして座面を高くすることで、カラダの成長に合わせて落ち着いて食事できる環境にしていきたいと思います。 当日はニスを塗る時間がなかったのでまだ未塗装ですが、早めにニスを塗っておいたほうがよさそうです。ご飯をこぼすので、対候性があまり強くないと言われているSPF材の弱点を早めにつぶしておくようにしたいと思います。   レシピ: SPF材(t19mm×235mm×1820mm)からパーツを切り出します。幅235mmを基本として、235×350を2枚が両方の側面板、235×365を1枚が座面板、190×365が上背板、135×365が下背板になります。固定には全長75mmのコーススレッドスクリューを使用しました。座面固定に計8本、背板は片側から1ヶ所ずつ計4本で簡単にとめただけですが、木工用ボンドと併用することで大人が座ってもびくともしない強度です。