穂高の壁は高かった【北ア残雪期】

残雪期の穂高に挑むも、キャイ~ン。。。 これは敗北ではない、「勇気ある撤退」である。 高速1000円を使わない手はない。 夜が明けると山々が見えてきた。 ●2009/4/27 沢渡までいくと雪がちらついてきた。 釜トンネルを越えると、雪なり。 上高地で情報収集すると、2~3日 季節はずれの雪が続いたとのこと。 涸沢は氷河地形のため雪崩のおそれあり、あきらめる。 蝶ヶ岳・常念岳にのぼり雪深い穂高連峰を写真に収めようと梓川沿いを進む。 漠然と雪山に行きたいと思っていたが、 『氷壁』を読んでいたから、この山行を穂高に決めた。 涸沢には行けないが、前穂の東壁は蝶ヶ岳からみえるかもしれない。 はたしてそこでナイロンザイルになにが起きたのか、その舞台を見たかった。 徳沢園で記念撮影し、小屋番のアニキに相談する。 「蝶ヶ岳へのルートもトレース消え、道迷いの危険性あり」、とのこと 尾根道とはいえ、樹林帯で行ったことのないルートなのでこれも断念。 撤退しかありえない状況だが、このまま帰るわけにはいかないことに悩んでいた。 「西穂」 アニキの一言、これが今回のターニングポイント 今日中に西穂の稜線まで上がる必要があったので帰路を急いだ。 10:30 徳沢発(帰路) 12:30 上高地 13:15 沢渡 14:30 新穂高 15:30 ロープウェー頂上駅 17:00 西穂高山荘     頂上駅から山荘までは90分。 直前まで降っていた雪はやみ、快晴だった。 完全なパウダー。これを求めていたわけだ。 小屋泊まり(9000円)も考えたが、せっかくテントを担ぎ上げたので 日が暮れる前にテントを設営した(500円)。 そこは2385mの稜線上。油断をしてはいけない。 食事をつくり、明日の計画・準備、日記をつけてシュラフの中でひたすら朝を待った。 テントから顔だけだして見上げた 満天の星空は忘れられない ●2009/4/28 日の出とともに、アタックザックで西穂高岳へ向け出発。 広い尾根道は、独標取り付きから岩稜帯にかわる。 西穂高岳独標 登頂 まわりの山々がよく見える。笠ヶ岳、焼岳、白山・・・ 独標は西穂高山荘と西穂高岳の中間地点。 これより岩稜帯がつづく。まだ7:00。時間は十分にある。 しかし こんな未熟なまま単独で西穂高岳までたどりついてもそれは成功なのか??…

アイガーIII GTX で雲取を行く

雪用に仕入れてきた アイガーIII GTX 高さ1800mの北壁をもつアイガー に由来するそのIII型 GTXはクルマのグレードみたいなネーミング。 こいつのシェークダウンに行ってきた。 ひさしぶりの奥多摩。 学生のころはよくドライブに行っていたから、懐かしい。 今回のターゲットは東京都最高峰の雲取山。 ちょい残雪がのこってるくらいのところに行きたかったのだ。 しかし雪はぜんぜんなく、ダウンヒルにもってこいな感じだ。 さすがにチャリ屋はいなかったが、トレランしてる人はいっぱいいたよ。 朝も暗いうちから、ヘッドライトで鴨沢を出発。 廃墟や荒廃した畑の横を通り過ぎて、 あとはひたすら林道をあるくこと3時間。 やっと一つ目の山小屋に到着(七ツ石小屋) ここまで登ってしまえば、あとは展望のよい尾根を歩く 富士山が見える 草原では1時間も昼寝してもうた。 ヘリポートのある奥多摩小屋をすぎると 斜度が急になる。 ラスボスなかんじでちょうどいい。 気づいたら、避難小屋のある山頂につくという ハイキングでした。 アイガーIIIのシェークダウンがここでよかった。 革が固い。何ごとにも慣らしが必要だと再認識したよ。。。。 なにげに標高差1500mもあるから、帰りはダウンヒルバイクが欲しくなるね。 担ぎ上げる体力はありませんがな