【Mutant38】大活躍してきたオスプレイ ミュータント38の思い出【Osprey】

Love Osprey Mutant 38 backpack in “any season and any destination”.

ずっと使っているオスプレイ ミュータント38のことを書いておく。あまり装備を更新するほうではなく、このザックが最も多く使っているザックだろう。

立山旅行の前にサイドベルトが切れた。

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両側ずるずるな状態だったので経年劣化だろう。サイドベルトが使えないので、グラウンドマットを持っていくのをやめた。グラウンドマットはかさばるのでザック内には入らず、外のサイドベルトで固定した。パンクしたエアマットの代替も買っていなかったので、ザックの上に寝た。シンプルなザックで凝ったフレームも入っていないので、荷物を抜くといいマットになる。すばらしい。

いまでも買った当時のことを覚えている。買ったのは2010年だった。

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60Lクラスの長期縦走用のザックは持っていたので、手ごろな40Lクラスのザックを探していた。買った当時はクライミングをかじっており、アルパインライクなザックを探していた。そこで出会ったのがオスプレイのミュータント38だ。

何と言っても、シンプルな構造。一気室で天蓋に表裏のチャック室のみだ。サイドのポケットは極薄でストックの先端程度しか入らない。背中も風がとおるような構造はなくクッションのみ。だからザックの重心がカラダに近づいてくる。

特徴は、ザックの引き上げシステムがついていること。何のことを言っているのかわからないのでもう少し書くと、アルパインクライミングでは、核心部はできるだけ安全に登るために空荷で登りあとから、ザックを引き上げることがある。そのためのループがついているのだ。

あと腰ベルトにはカラビナのホルダーがついている。ハーネスについているような一括ワイヤータイプではなく、ショットガンの弾を入れておくような個別ホルダーだ。

なおどちらもその用途で使ったことはないw

ミュータント38という名前のとおり、38Lの容量はものを詰め込みすぎないのがよい。

その反面行動力が落ちてしまうことはパッキングの時にはなかなか考えずに、なにかと容量が余っていると装備を追加しがちだ。38Lはテント泊縦走でも最低限の荷物を詰めるのにちょうどいい容量だ。(最近のウルトラライト系を見ているとまだまだ切り詰められるところはあるのだが)

ものを詰め込みすぎないと書いた直後に矛盾するが、ミュータント38は拡張性もよい。

天蓋は背中側が2本のテープ、ザック外側も2本のテープで止まっている。それら4本のテープの長さを調整することで、どんどんザックの高さを高くすることができる。これをするためには天蓋が背中側に縫い合わされているタイプではだめだ。ミュータント38は、4本のテープでしか天蓋がつながっていないので拡張性がある。そして本室上部の絞り機構や、背中側の一枚のしきり布のおかげで荷物を満載しても、荷物が天蓋との間からこぼれ落ちることはない。

はて38という数字はどの状態の容量なのだろうか。

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先日の断捨離で、対象になった。リサイクルショップに持っていったところ、使用感がありすぎて値段がつかなかったので、無事帰ってきた。

いつもは登山用具を入れて保管しているので大きく見えたようだが、荷物を抜いてみたら、凝ったフレームもなく嵩張らないことが理解してもらえたので、断捨離しなくて済むことになった。

これから山スキーシーズン。

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サイドテープはスキーを担ぐのに必須だからちゃんと直しておこう。そしてザックの引き上げ用ループはスコップの固定に重宝している(縮めたスコップの柄を中央の引き上げ用ループに掛けている)。もちろんダブルアックスだって固定できる。

調べてみたら、カラーラインナップがかわってまだミュータントの名前は継続していた。ぱっと見、引き上げシステムはなくなり、ホルダーは一括タイプになった。

Mutant series

https://www.osprey.com/jp/en/series/technical-packs/mutant-landing
Climbing | Mountaineering
We’ve combined the long-haul capabilities of the Variant Series with the light and fast ethos of the Mutant to create a streamlined offering of alpine-, rock-, and ice-focused solutions for any climber, any season and any destination.

今の時代、探せばそれぞれの用途に適したいいザックがあるだろうが、それぞれを買うことは難しい年ごろ。ライトパッキングに、山スキーに、マルチユースに変幻自在に対応できるザックとしてこれからもオスプレイのミュータント38を使っていこうと思う。

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