【Takase round3】高瀬川水系周遊: 三俣山荘から竹村新道で湯俣に降下~七倉山荘からロードバイク帰還【Day3】

2021年7月24日

Day3 of the round trekking around the Takase river: from Mitsumata to Yumata via Takemura shindo trail


高瀬川水系周遊縦走の3日目。
無事2日目に三俣山荘までたどり着いたので、
3日目はテント場空白地帯を越えて湯俣温泉まで下山する。

高瀬川水系をぐるり縦走してきた。
最初に登った燕岳の沢下に下っていくのが感慨深い。


4日目に予定していた「湯俣温泉~高瀬ダム~ロードバイク区間」も一気に駆け抜けることにしたので、深夜0:30に三俣山荘を出発して、鷲羽岳頂上を目指す。

風が適度にあって、出力を上げても蒸れない快適なスタートだった。

三俣山荘から1時間で鷲羽岳に到着
7年ぶりの鷲羽岳2924m

満月の夜で、下界の雲海もあいまって明るい夜だった。

漆黒の中にずんぐりしたドームが現れたと思ったら岩場になり、
すっかり存在をワリモ岳2888mだった。


ワリモ北分岐へは、一度稜線をはずれトラバース気味に進む。
道が稜線からそれていき心配になったが、程なくしてワリモ北分岐の標識が現れて一安心。

再び稜線に戻って、登りを詰めていくと水晶小屋に着いた。

三俣山荘から2時間40分。ホソヤにそそのかされて2日目に継続して歩かなくてよかった。

ちなみに水晶小屋にはテント場はなく、次の野口五郎小屋にもないテント場空白地帯。
稜線の烏帽子小屋か、沢に下った湯俣温泉(三俣山荘からCT10時間20分)しかテント場はない。
褒められた話ではないが、ワリモ岳付近でビバークという名の指定地外テント泊をしている人もいた。

水晶小屋から、進路を東の尾根にとる。
4:00くらいから東の空が明るくなってきた。きれいで見とれてしまう。

東沢乗越でずいぶん明るくなってきた。
このあたりは、昨年の赤牛岳&黒部横断で歩いたところ

真砂岳への登りで写真を撮りすぎて、遅れをとる

振り返ると、歩いてきた 三俣蓮華~鷲羽岳~水晶岳~赤牛岳の稜線

そして、これから下る竹村新道の尾根が見えてきた。

巨大な岩の区間で、真砂岳から日が昇る。

カールの中の五郎池と野口五郎岳

真砂岳手前で、竹村新道の分岐についた。
三俣山荘から5時間くらい。2日目にこのルートを継続して歩いていたら夜になっていただろうw

槍ヶ岳を正面に竹村新道の快適な下山、と思えるのは最初だけ

すぐにザレ場がでてきて、灌木につかまりながらトラバースする。下は脆い崖だ。

その後も、ガレ沢のトラバースがあったり、ナイフリッジがあったり、なかなか気が抜けない竹村新道の序盤

南真砂岳2713mで一息。
思い返せば、ここまで槍ヶ岳がよく見える区間だった。

竹村新道の尾根を1500mの沢筋までくだっていく。
南真砂岳が2713mだから1200mくらいある。湯俣岳の登り返しもえぐい。

湯俣岳の北斜面は、前日の雨でびっしょり濡れていた。

今回導入したタイツが濡れて、最初はひんやり気持ちよかった、、、が、
最終的に靴下をつたって靴の中まで浸水した。

レインパンツを履くべし、スパッツをつけるべし

へとへとになって到着した湯俣岳はまったく眺望がない。
この看板がなかったら、その地点すら見逃していただろう。

ここから湯俣温泉 晴嵐荘まで2時間10分とある。
がんばっても短縮できない健脚設定のコースタイムだった。

竹笹のおいしげったつづら折りの急坂を下っていく。
景色の変化がなく、頼りは高度計くらい

脆い岩峰が展望台。

川が見えてくると、まもなく湯俣温泉に到着だ。
小屋の方が草刈りをして迎えてくれた。

竹村新道きつかった。なんだかんだ5時間くらいかかった。
三俣山荘から休憩を入れて10時間。コースタイムで10時間20分だから、ぜんぜん短縮できなかったのが厳しさを物語っている。

楽しみにしていた秘湯

晴嵐荘のカレー

晴嵐荘の前の露天風呂は入れない。

湯俣川を遡った野天風呂にも行く元気はなく、帰路につく。

高瀬川の渡渉。つり橋が切れているので想定内だ。

トレイルを歩けるサンダルで渡るホソヤ
ぼくは替えの靴がないので、予備のソックスを履いて渡渉した。(さすがに裸足では体重が石の角に乗ると痛い)

渡渉地点と湯俣温泉 晴嵐荘の位置関係
左のつり橋は、2021年7月現在流されていて渡れなくなっている。

高瀬川右岸(下流に向かって右側)に渡ったら、あとは川沿いの登山道だった。
上高地~横尾の登山道というと言いすぎだが、ほとんどアップダウンのない、たまに5m程度高巻きするくらいの道

名無避難小屋通過~

12時すぎの一番暑い時間帯。木陰は涼しくて助かる。
トンネルは涼しい風が吹き抜けて気持ちよかった

晴嵐荘から早足 2時間10分で高瀬ダム堰堤に着いた。

登山客を待っているタクシーに断りを入れて、七倉山荘まで歩く

ロックフィルダムとしては日本最大の高瀬ダム。
この岩をどうやって積んだのか知りたくなる。ちなみに斜面は直登降してはいけない。

高瀬ダム堰堤上から、1時間10分かかって七倉山荘に到着した。


ここで徒歩区間は終了!

デポしておいたロードバイクでクルマに帰還する

あとは重力にまかせて落ちていくだけ、、、と想像していたが甘くなかった。

まずザックが重く、前傾になった両腕にのしかかる。
そしてダム街道も意外とアップダウンがあり、楽ちんとはいかなかった。


県道306号線の山麓線まで下ってくると、路面に自転車コースのマーキングがあり、とても走りやすい道になった。下り基調なので気持ちよくスピードが乗る。

気持ちよくゴールかと思った、、、のもつかの間、
最後の区間で登りになり、重荷のヒルクライムの辛さを痛感した。

有明神社の登山者駐車場にゴール。

もう中房温泉までヒルクライムする元気は残っていなかった。。。

今回の高瀬川水系周遊縦走のコース。https://yamap.com/activities/12318986
まだ未踏だった槍ヶ岳 東西鎌尾根を、高瀬川水系の周遊というテーマで歩いた。


1日目:中房温泉を出発し、合戦尾根で燕山荘、表銀座縦走コース~喜作新道を経てヒュッテ西岳でテント泊(11時間50分)

2日目:西岳から東鎌尾根で槍ヶ岳山荘着、西鎌尾根で双六小屋、双六岳・三俣蓮華岳を登って三俣山荘でテント泊(12時間40分)

3日目:三俣山荘から鷲羽岳・ワリモ岳と登って水晶小屋、竹村新道を湯俣温泉に下り、高瀬ダムを経て七倉山荘。デポしたロードバイクで有明神社のクルマに帰還(17時間20分)



テーマのあるいいルートだったと思う。一緒に歩いてくれたホソヤにこの場をかりて感謝する。

3 thoughts on “【Takase round3】高瀬川水系周遊: 三俣山荘から竹村新道で湯俣に降下~七倉山荘からロードバイク帰還【Day3】

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