Treasure every meeting during mountaineering, for it will never recur. Let’s write a letter to him.
北アルプス横断3日目です。(1日目は折立~薬師峠、2日目は薬師峠~三俣山荘)
今日は雲ノ平に入っていく計画を変更して、烏帽子小屋まで駒を進めることにしました。
というのも、台風が近づいてきたからです。今日は好天、明日は台風の影響で天気が崩れてきそうなので、長い行程の裏銀座縦走をやってしまうことにします。烏帽子小屋まで行けば高瀬ダムの登山口までもう少しですし、台風による影響があったとしても対処しやすいだろうと思っての判断でした。
まずは三俣山荘のすぐ横にそびえたつ鷲羽岳に登っていきます。朝一番にがっつりの登りは精神的につらい。体力的には朝ごはんを食べた後なので調子よかったです。
頂上まであと一息のところで鷲羽池に出合いました。鷲羽岳は火山で、鷲羽池は噴火口跡とのことです。
鷲羽岳(2924m)登頂です。鷲羽岳からは雲ノ平がよく見えます。最奥にある温泉にでも入って汗を流そうと思っていましたが、台風に閉じ込められても大変なので、また次回ということで。もう3日もお風呂に入っていないのですが、意外と臭くない!!!(ぉ
黒部五郎岳(左)と雲ノ平の台地(右)。これまでのルートも、これからのルートも見渡せます。
ワリモ北分岐。ここから雲ノ平へは左折していきますが、あきらめて水晶岳方面へと進みます。
なだらかな稜線をのぼり水晶小屋到着。天気がいいので布団を屋根で干していました。
水晶小屋の軒下に荷物を置かせてもらって、水晶岳までピストンしてきます。最初はなだらかな尾根歩きでしたが、、、
後半は岩場が出てきます。北アルプス最奥の高峰にふさわしい貫録です。
どちらの方向をむいても山・山・山。薬師岳から黒部五郎岳、三俣蓮華岳をこえてきたルートをふりかえると、また感動もひとしお。
おじいさんと写真を撮りあいました。水晶岳に登ったことにとても感動していて、写真を撮ったこちらも嬉しくなってきます。今日は烏帽子まで行かなくてはテント場がないので急ぐ必要があったのですが、二人でゆっくりとした時間をすごしました。入山3日目、人恋しくなったのか、こうやって焦らずゆっくり時間をすごすことが後半の出会いにつながったような気がします。1日目、2日目は横断のためのノルマ達成に忙しかったですが、終着点も見えてきて余裕がでてきたのでしょうか。
小屋に戻るとき、名前の由来になっている水晶の原石をみつけました。採っちゃだめだけど、撮るのはOK。
おじいさんに大きく手を振って、裏銀座縦走を続けます。野口五郎岳方面へは火山性硫黄の臭いのする東沢乗越をこえていきます。
その先に待つのは、裏銀座縦走らしいなだらかな空中散歩。ザ・縦走って感じのルートでした。
それがずっと烏帽子岳まで続いています。楽しみ半分、先が思いやられる感じ半分。
けっこう疲れて野口五郎岳までもう少し。歌手の野口五郎さんはこの野口五郎岳に因んで芸名をつけたそうです。
野口五郎岳頂上到着。ひどく疲れていたので小屋でジュースでも飲んで、あと3時間ほどの活力をつけようと、野口五郎小屋に向かいます。
挨拶をすると、返答にスイカが返ってきました(ぉ。そろそろ小屋締めであまったスイカを宿泊者の方たちで囲んでいました。もう宿泊者の方たちはお腹いっぱいみたいで、せっかく寄ったのだから食べて行ってくださいと。
水分が体に沁み渡りました。これまで食べたスイカの中でいちばん美味しいんじゃないかと思いました。飲み物以上に脚が回復して、烏帽子までの行程が楽になったことは言うまでもありません。野口五郎小屋のみなさんありがとうございました。
もう少し裏銀座縦走はつづきます。野口五郎岳からは下り傾向なので体力的には楽になってきます。あとは時間との相談。日が落ちないうちに烏帽子小屋テント場までいけるでしょうか。
テント場に着きましたが、受付と給水のため小屋までまた登りになります。疲れた足にはこれだけの登りでもつらい。
テント場代500円。水は出ていないので、塩素処理した天水を小屋で分けてもらいます。(500ml/100円)
街も近くなってきてDocomo電波は入ります。明日の天気を見て、明日の行程を考えます。
よし、天気のいい午前中のうちに船窪小屋テント場まで行っておこう!(つづく)
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