【Kurobe-Goro】黒部源流稜線【Mitsumata-Renge】

Selected ridge route to go across the Kurobe headstream.

 

2日目は薬師峠テント場から三俣山荘まで転進しました。(前回のつづきです)

黒部源流を横断するには、大きくわけて今回とった稜線ルートか、雲ノ平を横切るルートがあります。山登りに来たのでピークをとる稜線ルートを選択しました。黒部川水系をぐるっと囲むきれいなルートだと思います。

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薬師峠テント場から日の出前に出発。テント内も木道も霜がついていました。

なんだかんだ出発って遅くなりがちですが、コースタイムでその遅れをとりかえすのはテント泊装備では簡単ではないので、早起きに努めます。

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太郎平小屋まで戻ってきて日の出をむかえました。ここから黒部の奥深くへと入っていきます。

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ほどなくして分岐。左に行くと薬師沢をくだって雲ノ平に至るルート。右は太郎山を経て黒部五郎岳に至る稜線ルート。

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もちろん稜線ルートを選択して、今日の1座目、太郎山2373m。富山平野に雲海が広がっています。

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次は北ノ俣岳。このあたりは比較的なだらかな稜線が続いていました。

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北ノ俣岳頂上で休憩していると、トレランの方が登ってきました。当日は北アルプス・パノラマトレイルツアーの2日目とのこと。

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昨日立山を出発して3日間で上高地までぬける70km。

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こちらはほどほどにペースを維持しながら、次の黒部五郎岳を目指します。

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黒部五郎岳は東側に典型的な氷河地形をもつ山。きれいなU字の谷が形成されています。遠くから見ると噴火口のようにも見えますが、氷河でU字に削られた跡です。

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肩まで登ったらカールを行くルートと稜線を行くルートに分かれますが、頂上だけ空身でとりに行きました。バックには昨日登頂した薬師岳のどっしりとした姿。

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それからカールに降りて、高山植物が多いというルートへ。U字谷のなか風もよけられて育ちやすいのでしょうが、今回(9月下旬)はもうすでに見ごろはすぎてしまっていました。
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そのかわりにといってはなんですが、だんだんと紅葉が進んできていました。この北アルプス縦走のなかでも一日また一日と紅葉が進んでいく様子がわかりました。

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U字谷を進んでいくと黒部五郎小舎に着きました。ここでテント泊してしまうと翌日に響くので、がんばってもうひと山越えていきます。

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三俣蓮華岳に登る途中にみえる雲ノ平。すぐ近くに台地があるように見えますが、谷間をはさんで向こう側になります。日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平いつか行ってみたいものです。

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かなり疲れて三俣蓮華岳の頂上に着きました。富山・岐阜・長野三県の県境です。南に行けば双六岳を経て槍ヶ岳へ。

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今回はここから北上して裏銀座縦走コースへ。百名山の鷲羽岳、水晶岳が並んでいます。

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その縦走は翌日以降の楽しみにとっておいて、日が暮れないうちにテント設営@三俣山荘

テント場700円。ここのテント場は水がちょろちょろしか出ていません。トイレは三俣山荘にあるのを借りることになります。

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日が暮れてからは星空撮影のリベンジ。実は1日目の夜空写真はピンボケだらけだったからです。

星空撮影の場合、暗すぎてオートフォーカスは効かないのでマニュアルフォーカスで無限遠に設定して長時間露光します。昨日は∞のマークに合わせていたのですが、なかなかカチッとピントのあった星空が撮れませんでした。それもそのはず明るいときに確認してみると2mチョイ先くらいの表示のところで無限遠に焦点が合っているではないですか。フォーカスリングの刻印って目安程度で、ズーム位置によってフォーカスリングの位置にも差が出てくるんですね。

とにかくSIGMA 17-70mm Cでの17mm広角側では、フォーカスリング刻印2mちょいのところで無限遠に焦点があいます。
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ということで昨日の星空よりもカチッとしていると思います。三脚は持っていないので、地面に置いて2秒のディレイでシャッターを落としました。

 

沈みかける北斗七星

夜間飛行の航空灯が写ったり、人工衛星が動いていたりして線が入るものですが、何本か横に入っている光跡ってなんでしょうね。

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(EOS 7D + SIGMA 17-70mm C, f/2.8, 30sec, ISO1600)

 

テントから見上げる天の川

一瞥しただけだと天の川が分かりにくいですが、(実際と同じで)この写真でもじっとみていると天の川が浮かび上がってきます。こんな星空を一晩中見上げていられるのですからテント泊はたまりません。(入口開けているとちょっと寒いですが、、、)

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(EOS 7D + SIGMA 17-70mm C, f/2.8, 30sec, ISO1600)

 

テントの明かりと星空

隣にテントを張っていた方が夜遅くまで起きていたので、あえてテントの明かりも入れてみました。上2枚の写真では余分な明かりが入らないように気を使いましたが、この写真ではテントがワンポイントになっていいと思います。

s-7D_E0251(EOS 7D + SIGMA 17-70mm C, f/2.8, 30sec, ISO1600)

 

なかなか雲一つない星空に出合えないでいたので、星空撮影の貴重な機会となりました。もっとISOあげられる(ISOあげてもノイズのでない)7D2が欲しいなー>誰となく